この記事の要約
意識性の原則とはどこの筋肉を使っているか、意識すること
動かしている筋肉を頭で理解して、意識しよう
感覚が掴みにくい部位は軽い重さでたくさんこなそう
ウォーミングアップ・可動域改善は重要
5原則は、3つの原理に基づいて、より安全で効果的なトレーニングを行うための実践的なルールです。
今回は「意識性」の原則を丁寧に解説していきます。
意識性の原則 = 「どこの筋肉を使っているか、意識しよう!」
【解説】
トレーニング中は、「今、どこの筋肉を鍛えているのか」を意識することで、効果が大きく変わってきます。
ただ何となく動作をこなすのではなく、鍛えたい筋肉に集中し、その筋肉の収縮を感じながら行うことで、神経の伝達がスムーズになり、トレーニング効果が高まります。
「意識」が筋トレ効果を最大化する!マッスルマインドコネクションの高め方
トレーナーが種目を説明する際に、必ず「このトレーニングは、どこの筋肉を使います」とお伝えするのには、深い理由があります。
それが、トレーニング効果を飛躍的に高める「マッスルマインドコネクション」です。
これは、脳と筋肉を結ぶ神経回路を強め、「この筋肉を動かせ!」という脳からの指令を、より正確に、より強く筋肉へ届ける技術です。ただ重りを上下させるのではなく、この意識を持つことで、あなたのトレーニングは次のレベルへと進化します。
では、どうすればこの感覚を磨けるのでしょうか?今日から試せる3つのコツをご紹介します。
1.聴いて、触れて、意識を集中
まずはトレーナーの説明をしっかり聞き、鍛える部位を頭で理解しましょう。
さらに、ダンベルカールなど片手が空く種目であれば、動かしている筋肉にそっと触れてみてください。
「ああ、今ここが硬くなっているな」と触覚で感じることで、意識は格段に集中しやすくなります。
2. 感覚が掴みにくいなら
「軽め・高回数」から
自分では見ることができない背中などは、特に意識が難しい部位です。
そんな時は、思い切って軽い負荷に設定し、高回数で丁寧に繰り返してみましょう。これは、眠っている筋肉と脳をつなぐ神経の通り道を作る作業です。
まずは「筋肉が動く感覚」を掴むことを最優先しましょう。
3.本当の勝負は、
持ち上げる前から始まっている
効果的に筋肉を動かすためには、トレーニング前の準備が欠かせません。
特に、スクワットやデッドリフトのように難しいと感じる種目ほど、この準備に時間をかけることが、結果的に質の高いトレーニングとケガの予防につながります。
このマッスルマインドコネクションは、すぐに誰もができるものではなく、練習が必要な「技術」です。
特に、感覚が掴みにくい部位では、その接続が難しいこともあるでしょう。
そんな時、私たちトレーナーは、あなたの脳と筋肉をつなぐ「ナビゲーター」として存在します。正しいフォームの指導はもちろん、的確な言葉がけや補助によって、あなたがその感覚を掴む最短ルートをご案内します。
一回一回のレップ(反復)を無駄にしないために、ぜひプロの感覚を頼ってみてください。
Studio Nibble代表
松本 崇寿