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" トレーニングの5原則(全面性) "

この記事の要約

全面性の原則とは全身をバランス良く鍛えようということ

筋力、持久力、柔軟性など、総合的に体力を高めよう

トレーニングの偏りはケガの原因

トレーニングの偏りはプロポーションの不均衡をもたらす

トレーニングの5原則

トレーニング3原理の図

5原則は、3つの原理に基づいて、より安全で効果的なトレーニングを行うための実践的なルールです。
今回は「全面性」の原則を丁寧に解説していきます。

2/5 全面性の原則

バランスの良いトレーニングのイラスト

全面性の原則 = 「全身をバランス良く鍛えよう!」

【解説】

特定の部位だけを鍛えるのではなく、全身の筋肉をバランス良くトレーニングすることが大切です。
例えば、上半身ばかり鍛えていると、体のバランスが崩れて姿勢が悪くなったり、ケガをしやすくなったりします。
筋力、持久力、柔軟性など、総合的に体力を高めることを目指しましょう。

上下不均衡なカラダのイメージ

【要注意】

「ベンチプレス大好き」に潜む、バランスの落とし穴
男性のトレーニングで特に多く見られるのが、たくましい胸板を目指してベンチプレスに熱中するあまり、脚や背中といった他の部位のトレーニングが疎かになってしまうケースです。
鏡で見て分かりやすい胸の成長や、扱える重量の増加は、大きなモチベーションになりますよね。
しかし、この 「胸トレ偏重」 には、思わぬリスクが潜んでいます。

1.姿勢の悪化と、肩のケガのリスク

胸の筋肉ばかりが強くなると、背中の筋肉とのバランスが崩れ、肩が前に引っ張られた「巻き肩」や「猫背」の原因になります。
このアンバランスな姿勢は、肩関節に常に大きな負担をかけ、痛みやケガを引き起こすリスクを著しく高めてしまいます。


2.プロポーションの不均衡

鍛え上げられた上半身に対して、下半身が華奢だと、見た目のバランスが悪く、逆三角形というよりは「電球」のようなアンバランスな体型に見えてしまうことも。
上下不均衡な体型は膝にかかる負担も上がります。


3.非効率的なトレーニング

自己流で高重量を追い求めるあまり、可動域が極端に狭い「パーシャルレップ」になってしまっている方も少なくありません。
残念ながら、これでは大胸筋への刺激が不十分で、費やしている労力に見合った筋肥大は期待できないでしょう。


まとめ

理想のプロポーションを手に入れ、長期的にケガなくトレーニングを楽しむためにも、ぜひ「全面性の原則」を意識してみてください。
押す種目(ベンチプレスなど)と同じくらい、引く種目(懸垂やローイングなど)や、土台となる下半身を鍛えることが、結局は理想の体への一番の近道なのです。

Studio Nibble代表
松本 崇寿

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